「月のしずく」や「人魚の涙」とも呼ばれる真珠は古くから重宝され、日本でも万葉集に50以上詠まれるなどその歴史は深く、今でも”日本人が最も持っているジュエリー”としてあらゆる世代に愛されています。金子真珠はその真珠の美しさをこれからの世代にも受け継ぎ、大切な日本文化として継承することを使命と考えています。

真珠の仕入れ〜生産〜販売までを自社で一貫して行っている金子真珠の真珠へ向き合う変わらない想いや、こだわり抜いた職人の手仕事をご紹介させて頂きます。

養殖

日本有数の真珠養殖地である長崎県を出身とする当社。真珠は貝の中に”核”を挿入し、その核のまわりに光沢のある層が生成されることによって真珠となり、まさに自然の力によって育まれる”世界に一つだけの美の結晶”となります。まずその母体となる「母貝」を育てるのに2年、そこから真珠が育まれるまで1年がかかります。貝のメンテナンスを日々行う手間を惜しまない努力と、一人前になるまで数年かかると言われる挿核技術はまさに日本の誇りです。

仕入れ

養殖場から浜揚げの時期(12~2月頃)になると当社スタッフは最高品質の素材を求めて日本各地を飛び回り、30年以上真珠に携わってきた熟練の目利きがその経験を活かし、色・形・巻き・光沢などを慎重に見極め、厳選します。中でも日本美を象徴するアコヤ真珠は毎年全国5指に入る仕入量を誇り、日本有数の真珠メーカーとして創業60年となりました。

選別

浜揚げ後に仕入れられた真珠は、0.5mm単位まで細分化するサイズ分けや、形・キズ・巻き・色・テリなど要素・用途別に選別します。一見単純に見えるかもしれませんが、直径1cmにも満たない真珠にも一つ一つ個性があり、それを見極める選別ができるようになるには最低三年以上、また何十年というキャリアを積んでも極める事は出来ないと言われるほど奥の深い世界です。経験と集中力を必要とするまさに職人技であるこの工程は商品化までに数回行われ、当社では厳しい自社の品質基準に基づいて行う最重要になる作業の一つです。

漂白・調色

真珠は貝から取り出したままだと少なからず汚れや染みを持っているので、まずは漂白を行います。漂白によって汚れと一緒に、アコヤ真珠が本来持っているほんのりと淡いピンクの光彩も少し薄れてしまうのですが、次の工程である調色によってそれを補い、本来のピンク味の状態に戻します。これはあくまで元のピンク味を補うための作業なので真珠の品質を上げ下げする処理ではありません。

孔開け(あなあけ)

選別された真珠にも一つ一つ微妙な違いがある形やキズの位置、色のバランスを考え、真珠のどの部分を表に見えるようにするかを一瞬で見極めながら、素早く穴を開けていきます。「穴を開ける位置によって商品価値が変わる」と言われるほど決して失敗が許されない作業であり真珠に息吹を吹き込む役目となります。真珠の数だけ孔開けにも方法があり、こちらも経験と高い技術力が必要とされる工程です。

連組(れんぐみ)

数年かけて育まれた真珠養殖から、数々の専門技術を加えてきた真珠ネックレス作りもいよいよ最終工程です。「連」とはネックレスのことを指し、「連組」とは繰り返し選別した真珠の品質をラストに改めて揃え、一本のネックレスに仕上げます。

形や色、テリ、巻きなど真珠の全ての品質を均一にすることでより美しく価値のあるネックレスとなるので、専門のスタッフはピンセットで真珠を一粒ずつ並べ、順番や配置を組み換えることによってネックレスの顔”連想”を合わせます。連想とはネックレス全体の均一感を表す言葉で全体が整っているネックレスの方がより美しさを際立たせます。

こちらも決して機械には変えられない作業として全て熟練の職人の手によって完成致します。

場所へのこだわり

真珠は見る場所や時間帯によっても見え方は微妙に変化します。真珠の繊細な輝きを見極める為には北向きの柔らかい日差し、中でも「午前中の北側光線」がもっとも良いとされています。そのため当社は兵庫県神戸市に生産工場を構え、生産に関わるスタッフは全員北向きにデスクを置き、神戸六甲山から注ぐ日差し太陽の日の元、選別を行います。神戸市は真珠の聖地としても有名でパールストリートと呼ばれる通りやパールミュージアムなどもございます。現在では世界中で流通する70%以上の真珠がここ神戸に集まっていると言われています。

一貫生産へのこだわり

決して機械に変えることが出来ない作業として多くの職人技術が凝縮される真珠作りだからこそ、仕入れ〜生産を自社工場で一貫して管理することで高い品質基準が維持しております。また外注費用を挟まない為、お客様へお手頃価格でホンモノを提供させて頂いております。この自社一貫生産こそが、お客様満足にために当社が最もこだわっている理念であります。